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【レビュー】書籍「降りてくる思考法」のコツは脳を狭く小さく使うこと

 

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今回もレビュープラスさんに本を提供していただきました。

 

前回のレビューはこちらです!自分としては、かなり頑張って書きました(笑)そして今回も結構丁寧に書いたつもりです。

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レビュープラス

 

 

降りてくる思考法〜世界一クレイジーでクリエイティブな問題解決スキル〜江上隆夫「Google、Amazonなど新しいビジネスはたった1つの思考から生まれた!

●目次
Part 1 あなたの可能性を最大化する思考法
Part 2 脳を狭く小さく使う48のスキル
Part 3 降りてきたアイデアを育てて世に出すコツ

  • 出版社: SBクリエイティブ (2016/10/25)

はじめにこの本を読み始めて自分の中で思ったことなど

以前は(何年か前)自己啓発本などを割と読んでいた方なので、この本を読み出してからは過去に読んでいた本の事を思い出していました。例えばユニクロのロゴデザインを考えた、佐藤可士和さんが出した著書「佐藤可士和のクリエイティブシンキング」を読んでいた時のこと。いわゆる経営者が出版しているビジネス本と言われる本を、好んでよく読んでいました。

自己啓発本って、たとえ書いてある事が実現に至らなかったとしても、それが実現するための方法や意味を知ったりするだけで、心がワクワクしたり、モチベーションが上がったりする。だから好きなんです。自己実現という目に見えたような形になったら、それはそれですごく素敵な事なんですけどね。ところがどっこい、それは現実世界ではなかなか実現するのが厳しかったりするんです。

「お!これはいけるんちゃう?」って思った事でも、実際それをやれるのか?ってなると相当難しい。ただ単に継続するのが出来なかったり、そこまでの意欲が湧かないだけなのかもですが(^^;)

そんな事を思い出しながら、読み始めてみたこの本「降りてくる思考法」。今まで読んできたビジネス本ではなかなか実現が厳しかったものばかりだったのですが、この本は"ひとあじ"も"ふたあじ"も違いました。なぜかこんな自分にも、自己実現ができるかもしれない?と思えるものばかりだったのです。その部分がいつもとは違う部分でした。

 

「はじめに」の部分の面白いエピソード

この本の一番はじまりの部分にある有名人のとっても面白いエピソードが書いてあります。それは小説家の「村上春樹」先生のエピソードでした。このはてなブログでも先生の公式ページが開設されていたり、はてなでも親しまれていますね。そんな村上春樹先生が、小説家になったエピソードが面白かったんです。一部引用いたします。

僕はそのときに、何の脈絡もなく何の根拠もなく、ふとこう思ったのです。「そうだ、僕にも小説が書けるかもしれない」と。

そのときの感覚を、僕はまだはっきりと覚えています。それはなにかがひらひらとゆっくり落ちてきて、それを両手でうまく受け止められたような気分でした。「職業としての小説家」より スイッチ・パブリッシング

 

こうして村上さんは、当時経営していたジャズ喫茶の仕事が終わったあとに、デビュー作である「風の歌を聴け」となる文章を綴りはじめます。

ある日、偶然に降りてきたアイデアによって、ひとりの世界的な作家は誕生するのです。

いかがでしたか?この文を読んだ時に私は、本当に降りてくるんだ〜!と感心してしまいました。しかもあの村上春樹先生だったので余計に。私だって降りてくるようになりたい!!そう強く願いました(笑)

 

  

 

この本の全体的なイメージを掴む

まずはこの降りてくる思考法というのはなんなのか?という部分からです。これはその言葉の通り、無意識の時に自然にアイディアが降りてくるということらしいです。えー?そんな勝手に降りてくるわけないじゃーん!って、私も思いましたが、この本を読み進めていくと分かります。ほーっ、本当に勝手に降りてくるんだぁと。それはもちろん何もしない状態で降りてくるというわけではありません。中身を理解した上で、意識してやっていくことで、いつの間にか降りてくるようになる、という事なのです。だからある程度の訓練は必要になってくるんです。

具体的には何をすればいいのか?

 

一番分かりやすかったのが次に述べる、3つの柱です。

  1. 脳は狭く小さく使う
  2. 「ワク組みの自動実行」をストップする
  3. 脳を使ったあとは、休ませる

2の「ワク組み」というのは、私たちが日々生活している中でたびたび訪れる自分の中の常識の事をさします。これは人間ですから、「これが当たり前!常識よ!」って思う事はよくある話だと思います。そのことをワク組みと示しています。自分にとっては常識かもしれないけど、他人から見ればそれが非常識だったりすることもあるわけです。これがいわゆる「無意識によるもの」の集合体で、人間はほとんどが無意識の中に生きているので、これは普通に生きていればみんながこのようになっていくという事になります。

え?たったのこれだけ?そう思ったので、自分にも実現できるかもしれない。と何かに気づいたのかもしれません。また、この本は読む人のこともよく考えられているなぁと思いました。大事なところはわざわざ太字にしてくれているんです。だから、その大事なことさえ読めば意味が理解できるようになっているので、飛ばし読みしても良いです。じっくり読みたい人は、時間をかけてじっくり読んでみるのもいいと思います。

 

脳を狭く小さく使うための48のことが書かれています

この3つをベースにして、分解して何をすればいいのか?が次の章に書かれていました。脳を狭く小さく使うっていったい何なんだ?具体的には1番目に示している「脳を狭く小さく使う」ためにはどうすればいいのか?を48項目に分けて説明しています。その中でも特にやってみたいなぁ、面白そうだなぁと思ったものだけをピックアップしていきます。

5, 相手を変える (66P)

思い切って届ける相手を変えてみよう。素晴らしいものでも違った相手に届くと、そのものの魅力は一瞬で失せてしまう。相手を変えることもアイデアの1つだ。誰が一番喜んでくれるのかを、徹底的に考える。

たしかにこれすごく大事だと思う。私が以前ショップで働いていた時に、このブランドっていったい誰をターゲットにしてるの?って思った事は多々ありました。まためまぐるしく変わっていく、流行の波に押し流されるままに商品を作っていくととんでもない結果になりますよね。「結局、売り上げ欲しいだけじゃん?」ってなって、消費者の事を考えて作ってないから売上伸び悩むし、それを売るスタッフも困っちゃいます。この部分を徹底的に考えていくことで、より良いサービスが生まれていくような気がします。

12, 時間をなくす (94P) 

時間に縛られないようにする。人にとって完全に平等な資源は時間だけだ。時間を有効に使えるものに人々は引きつけられる。かかる時間をなくすことを考えよう。サービスの発想における重要なキーワードは「時間をなくせ」だ。 

 24時間営業のコンビニは革命的でした。そして新幹線も革命的。乗ってしまえば、数時間で日本を一周できてしまうほどに、快速な旅が楽しめます。お金を払わずに時間をかけて行くのか?それとも多少なりともお金を払ってでも、最短でその場所にたどり着くのか?つまり時間はお金で買えるわけです。この選択肢だけとっても、考え方ひとつでまったく別の事に時間が使えたりするわけです。時間をどう使うか?がサービスの鍵を握っていると言っても過言ではないでしょう。

22, アレンジして盗む (132P) 

素材を活かし、どのような素晴らしい味に仕上げるか。そこには技術とアイデアが、そして最後の仕上がりのイメージが重要だ。

演劇、音楽、映画、料理、小説、ファッションなど、たくさんの領域でさまざまなものが日々アレンジされています。あなたがもとの素材の何(WHAT)を魅力とするか。そして、その魅力をどう(HOW)伝えるかは、あなたの自由です。ルールはありません。

 私は音楽を聞くのが好きなので、ついつい曲のアレンジやカバー曲などが気になってしまいます。例えば世界的に有名になった「上を向いて歩こう」は、本当にさまざまなミュージシャンがカバーしたりアレンジしたりして、世に楽曲を残してきています。たった1つだった名曲もここまでいろいろな形で世に送り出されていくのは、本当にすごいことだと思います。それに、どれをとってみても同じようなものは1つとして無いのです。そう考えてみたら、アレンジしてみるだけでそれこそ無限大の可能性があって、アイデアも無限大に生まれていくという事になります。

32, かたちのないものをかたちにする (169P)

人は視覚から膨大な情報を得ている。目に見えるものを理解する能力に優れている。だから、かたちのない情報も目に見えるようにできれば、思考の道具になる。

数値化・データ化したものを、直感的に把握しやすいビジュアルやサイズにする。理解しやすいたとえ話にする。やろうと思えば、人間の活動のほとんどはそうできるのではないかと思います。試してみてください。

電車に乗る時によく使う、路線図の話がとても分かりやすかったです。ポケットサイズに改良した人のアイデアは本当にすごいと思います。地図だってすごいし、いまではスマートフォンでどこでも行けるようになりました。これは行き先までは目に見えないけど、そこまでの道のりを頭上からみた地図というかたちに変えたことにより、実現したアイデアです。見える化することで、たどり着けなかった道を歩くことができるようになったんです。 

 これはほんの一部ですが、もっとじっくり読み込めばまた新たな発見もあるかもしれません。読む人によってこの部分の興味はきっと違うものになるはずです。だから自分だけの脳を「狭く」「小さく」使うテクニックを見つけてみてください。

これまでのアイデアを育てて世に出すコツ

さきほど説明してきた脳を狭く小さく使うテクニックを材料にして、最後は世の中にアウトプットしていく作業です。 これははっきりいって、目から鱗状態でした。

優れたアイデアに前例はない。

決定権のある人が「前例がない」もしくは「成功する保証はあるのか」といえばいいのです。あるいは、あなた自身が、そのアイデアに実行を尻込みすればいいのです。優れたアイデアであれば必ず前例はありません。前例があるものを人はアイデアとは呼ばないからです。

さきほどもワク組みの話をしました。アイデアが浮かんできたとする、けれど社会、会社、自分のなかのワク組みがこっそり顔をだします。せっかく降りてきたアイデアもこのワク組みの抵抗に遭ってしまうと、人は無意識に世に出す事を恐れてしまいます。そこで本書はこうも述べています。

1つはアイデアが実行された場合のシミレーションを精緻に行っておくことです。おおよその進行シナリオと、うまくいった場合のシナリオと、ダメだった場合の救済シナリオの3つを描いて、それぞれを行うメリットとデメリットを正直に示します。人は見えないときに不安になります。不思議なことに成功に対しても失敗に対しても、見えないことには不安を抱くのです。

見えないことへの不安、結構あります。これを読んでいてとても納得する自分がいました。シミレーションはとても大切なんですね。見えないことへの不安を取り除くことで、自分に降りてきたアイデアを100%出し切りたいものです。

 

さいごに

 本書は専門用語などがほとんど使われていないし、大事なことは太字で書かれているので、非常に読みやすかったです。普段あまり頭を使わないこの私でさえも、簡単に理解できる内容でした。わかりやすい上に、すぐにでも実行できることばっかりです。今自分の中に備わっている「脳」をちょっとしたコツで動かしてみるだけなんですから(笑)

 おおまかな感想と、本に書かれていたことは自分の言葉で綴ってきました。気になった方は、是非本書を手に取ってみてください。yukarin的にはかなりオススメの1冊です。

 

降りてくる思考法 世界一クレイジーでクリエイティブな問題解決スキル

降りてくる思考法 世界一クレイジーでクリエイティブな問題解決スキル

 

 

降りてくる思考法 世界一クレイジーでクリエイティブな問題解決スキル

降りてくる思考法 世界一クレイジーでクリエイティブな問題解決スキル

 

 

それではまた!

ここまで読んでくださって、アリガト(σ'ω')σネ☆